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溶けた錫を、自分の手で器にする
高岡・能作の工房で過ごす半日 富山県高岡市。四百年続く鋳物の町に、工場そのものを訪ねることのできる場所があります。1916年創業の鋳物メーカー、株式会社能作です。 壁一面の棚に、これまでにつくられてきた製品が並ぶ 四百年の産地 高岡の鋳物は、1609年に加賀藩二代藩主・前田利長が城下に鋳物師を招いたことに始まります。仏具、梵鐘、花器。銅を扱う技術が家業として受け継がれ、産地が形づくられてきました。鋳物師が住んだ金屋町には、千本格子の家並みと石畳がいまも残っています。能作もそのひとつで、長いあいだ仏具や茶道具をつくってきた会社です。 転機は錫でした。錫は金属としては柔らかく、指の力で曲がります。強度を求める道具には向きませんが、能作はその柔らかさを製品の性格として引き受けました。編み目状の器「KAGO」は、平らな状態から手で広げて、花器にも菓子器にもなります。使う人が形を決める器という考え方が受け入れられ、いまでは錫のテーブルウェアが会社の顔になっています。 錫は古くから酒器や茶器に使われてきた金属です。錆びにくく、熱がよく伝わる。冷やした酒器に注


鑿の音が聞こえる町
南砺市・井波、木彫刻と門前町を歩く 石畳の通りを歩いていると、どこからか木を削る音が聞こえてきます。富山県南砺市井波。およそ200名の彫刻師が暮らし、いまも仕事をしている町です。 八日町通り。格子戸の町家と石畳が、瑞泉寺まで続く 寺が技を育てた 町の成り立ちは、井波別院瑞泉寺と切り離せません。1390年に開かれたこの寺は、たびたび火災で失われ、そのつど地元の宮大工の手で再建されてきました。1763年からの再建では、京都の本願寺から御用彫刻師の前川三四郎が招かれ、井波の大工がその技を受け継ぎます。寺社を飾るための彫刻は、やがて欄間や獅子頭といった、家のなかに置かれる工芸へと広がっていきました。 寺の再建という仕事が絶えなかったこと、そして門前に職人が住み続けたこと。この二つが重なって、ひとつの町に彫刻師が集まる状態が三百年近く保たれてきました。井波彫刻は1975年に国の伝統的工芸品に指定され、2018年には「宮大工の鑿一丁から生まれた木彫刻美術館・井波」として日本遺産に認定されています。 町の入口に立つ看板も、彫られている 八日町通り...


三日間だけ、町が唄になる
越中八尾 おわら風の盆 毎年9月1日から3日まで、富山市八尾町の坂の町に、胡弓と三味線の音が流れます。おわら風の盆。夜を通して踊りが続く、三日間の行事です。 Paper lanterns line the slope while the crowd waits 三百年余 起源は元禄15年(1702年)とされます。町の運営に必要な文書が戻ってきたことを祝い、三日三晩、町を練り歩いたのが始まりと伝えられています。以来三百年あまり、この町は九月の三日間を手放していません。 八尾は、井田川に向かって斜面に張りついたような町です。石畳の坂、格子の家並み、坂の下に広がる夜景。この地形が、おわらの見え方を決めています。 江戸期の八尾は、飛騨と富山を結ぶ街道の要にあたり、繭と生糸の取引で栄えました。和紙や売薬も町を潤しています。その経済力が町人の文化を育て、おわらもそのなかから生まれました。豪華な行事ではなく、町が自分たちのために続けてきた行事だという性格は、いまも変わっていません。 町流し。唄と楽器を先頭に、踊りながら通りを進む 十一の町 おわらを踊るのは、西


日本各地の伝統工芸と富山県内の特徴
日本の文化的伝統 は何世紀にもわたる洗練された職人技と、 日本の習慣 が形作ってきました。日本の多様な地域の中でも、富山県は現地に訪問することで わびさび の哲学と 日本の信念と伝統 のエッセンスを特に垣間見ることができます。 富山の伝統工芸の魅力 日本の工芸...


富山に受け継がれる伝統工芸の豊かな歴史
日本の中心に位置する富山県は、何世紀にもわたり培われてきた 深く豊かな伝統工芸 の歴史を誇ります。これらの工芸品は、単なる芸術作品にとどまらず、地域ならではの 自然資源、気候、文化的背景 を映し出す存在でもあります。精巧な金属工芸から繊細な織物に至るまで、富山の伝統工芸は...


ニューヨーク・タイムズが富山をトップ観光地として選出
富山市ガラス美術館 ニューヨーク・タイムズ紙の「2025年に行くべき52の場所」に富山市が選ばれました。 日本海と日本アルプスの間に位置する富山市は、一般的な観光地とは一線を画し、本物の日本文化を体験することができます。また富山市は、2024年の自然災害からの復興の一環とし...


岩瀬家での観光に多言語チャットボットを導入
実際のチャットボット画面 ToYAMAは富山県の豊かな文化遺産の保存と振興に取り組んでいます。その一環として、国の重要文化財に指定されている五箇山・白川郷地域最大の合掌造り家屋「岩瀬家」に多言語チャットボットを導入しました。 文化観光における言語障壁への対応...
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